襖は、昔は「障子」という言葉が広い意味で用いられていたため、「襖障子」と呼ばれていました。現在では、障子と襖は別のものとして区別され、襖は部屋の間仕切りや押入など、実用とインテリアを兼ねた建具として使われています。
襖は、襖紙(上貼り)・下貼り・引手・緑・骨などで校正され、最近では、その材質もデザインもさまざまです。
なお、仕上がった襖は普通「本」の単位で数えます。
暖かみのある和紙の効用は、単に雰囲気や気分だけのものではないことが解明されつつあります。接着剤を必要としないで繊維同志が結合し繊維の間に空気がたっぷり含まれています。
水分を吸収・発散する和紙は、住空間の湿度をコントロ−ルしてくれます。また、繊維の絡み合いの中に空気をたくさん含み、その空気層が暖かさを保ってくれます。ほこりや臭いを吸着し、空気を清浄化する作用ももっています。
和紙は、UV加工を施さなくても、そのままで有害な紫外線をカットします。
また、和紙を通した光は目の疲れをやわらげます。
このように純粋に自然素材の《和紙》は健康に様々な効用を与える特筆をもっています。
- 枠・引き手を取りはずしばらします。
- 骨組みや平板の傷みを補修します。
- 襖のサイズに合わせて襖紙をカットします。
- カットした襖紙を貼り付けます。
- ばらした枠を取り付けます。
- 引き手を付けていよいよ完成です。
- 仕上がりが寸法通りか、枠・引き手がずれてないか、シワ・傷・汚れがないか検査します。
- お客様にお届けするまで大切に保管致します。
ふすま紙をキレイに長持ちさせるためには、部屋の換気をこまめに行い、ふすま紙が吸収した湿気を放出させることです。これにより、部屋の化学物質の濃度が減り汚染が防げます。
湿度の高い時期に何日も部屋を閉め切っていると、湿気を吸収したふすま紙にカビが生えることがあります。
ふすまを開けっ放しにしておくのも良くありません。ふすまが重なったままでは、反りの原因になったり、前のふすま紙ばかり日焼けしてしまうので、ご注意下さい。
- 日常のお手入れ
- ブラシやハタキなどで上から下へホコリを落とします。
縁や引き手はから拭きしましょう。 - 破れのひどい場合は
- 動物等が引っかいて中の下張り紙まで破れていたり、一部貫通していたりするものでも張替えは可能です。また、中の木枠が折れてしまった等の場合も、おまかせください。
- 襖の張替え時期は
- 部屋の使い方にもよります。5年が一般的ですが、タバコ等で変色がひどい場合と、きれいに使用した場合とで±2年程度の差があります。